移住者インタビュー 永留結花さん

生まれ故郷の大村市にUターンしてきた永留結花さん。慣れ親しんだ場所を演奏家として活動する拠点にするのは、自分にとって一番自然な形だったそう

名前:永留結花
生年:1983年
家族構成:夫との2人家族
職業:フルート奏者
移住年月:2009年1月
前の居住地:長崎県大村市(東京からのUターン)


Q1.生まれ故郷の大村市に東京からUターンされたそうですが、その経緯について教えてください。


とにかくフルートを吹くのが好きな素直な気持ちから始まって、今ではオーケストラの団員として活躍し、音楽教室でも多くの生徒さんに慕われている

中学高校と吹奏楽部でフルートを演奏していて、その後、東京の音楽大学に進学しました。卒業後、2年間はそのまま東京で音楽教室のアルバイトを行いましたが、大村市に活動の拠点を移しました。以前から生まれ故郷の大村市にすごく愛着があって、これから演奏家として生きていくなら地元を拠点にしたいと自然に感じていました。地元での音楽家としての生活に多少の不安はありましたがそんな時、大村を拠点とした長崎初のプロのオーケストラ「長崎OMURA室内合奏団」の発足を知りました。いつかはそこの団員として演奏したいという気持ちで大村市に戻り、2年間エキストラとして参加したのちに、正規の団員となることができました。


Q2.音楽活動をする上で、東京と大村市でどのような違いがありますか。


生活する上での不便は特にないそうで、生まれ故郷という愛着だけではなくその快適さにも満足している

もちろん、演奏家の人数、コンサートの回数、コンサートホールの数などは異なりますが、人との繋がりや縁を増やしていくことが大切であることは変わりません。大村市でも音楽教室を継続していますが、最初は少ない人数からのスタートでしたが、生徒さんそれが人から人へと少しずつ広がって、今では大村市と長崎市の教室で合計35名もの生徒さんが来てくれています。下は小学生から上は定年後の方までの幅広い年齢層で、たくさんの方がフルートに親しんでくださることにとても感謝しています。

また、大村市ならではの自慢は、やはり人のあたたかさです。空港が近いこともあって大学時代の演奏仲間がよく訪れるのですが、みんな、家族のようなあたたかなもてなしを喜んでいるし、地元の新鮮な魚も堪能しているようです。私自身も演奏会で遠出をすることがあるので、交通アクセスに優れているのは嬉しいですね。生活に不便を感じることもなく、今の暮らしに満足しています。


Q3.「オーケストラがある街」としての大村市をどのように感じていますか。


積極的に音楽の普及も行う永留さん。「どんなジャンルの音楽でも楽しく演奏しています」と話し、親しみやすい人柄が伝わってくる

地方で音楽活動をするのは難しいと思われるかもしれませんが、大村市は「長崎OMURA室内合奏団」が活動していることで、音楽という文化が、少しづつ街に根付きつつあります。。団員も「まちかどコンサート」として学校や公民館で積極的に出張演奏会を行っていて、コンサートホールでのクラシック音楽だけではない、親しみやすい演奏で、少しずつ音楽のタネを蒔いています。そうした活動を通して大村市に暮らす人の、音楽への興味や関心が高まってくれば嬉しいですし、また、人口の少ない地方だからこそできる、奏者と聴者の密接な関係が生みだす音楽もあるのではないでしょうか。団員も35名と少数なので、どの楽器をどんな人が演奏しているのかということなども覚えてもらいやすいと思います。

もちろん、演奏家としての自分自身にとっても、地元にある合奏団は大きな存在です。最初はそこで演奏すること自体が目的でしたが、今後は自らがしっかりと考え、それを発信して形にしていけるような演奏家になりたいと思っています。そしてこの合奏団が、一度は大村から離れた演奏家が戻ってくるきっかけになれば嬉しいなと思っています。


【2019年3月取材】