移住についてAbout Migration
羊毛作家 筒井京子さん
ずっとあこがれていた夢をかなえ
自由におおらかに暮らしを楽しむ
チクチク、チクチク。ふわふわの羊毛に専用の針をさし、いろんな形に姿を変えていく羊毛フェルト。30年近く暮らした京都から長崎県大村市に移住してきた★★京子さんの手から生み出されるのは、愛らしい表情や仕草の動物たち。「動物がすごく好きで。いつか一軒家で好きなように飼いたいってずっと思ってて」。しかし子どもたちの学校や暮らしのこともあるため、なかなか移住に踏み切れずにいました。「一番下の子が高校を卒業するタイミングで絶対に移住したる」。そうと決めたら即行動!まずは移住先選びから。冬に雪が積もらないところ。スーパーなどが近くにあり、将来的に車がなくても生活が成り立つところ。この2つは絶対条件でした。「大村は新幹線も走ってるし、空港もある。子どもたちが帰省するときに便利だなと」。あとは移住に欠かせない家探し。2年ぐらいかけてネットで中古物件を探すなか出会った、小さな庭付きの平屋にひとめぼれ。「建物自体は築30年ぐらい。状態もいいし、庭も広すぎなくてちょうどいい感じ。すぐ内覧の予約をして飛行機の予約もして」。2日間の弾丸ツアーでほかの物件も見たものの、「ここがいい!」と思った直感は揺るぎませんでした。その中古物件を仲介してくれた不動産屋さんの心遣いも移住の決め手のひとつに。「物件を見ているときに『ご主人のお仕事大丈夫ですか?もしよろしかったら、紹介しますよ』って言ってくださって。夫の職場からは在宅の許可をもらえていたので、仕事面の心配はなかったんですが、その言葉が心強くて。安心感というか」。
もともとご主人には「合わせてもらうのも申し訳ないし、ついてこなくていいよ」と伝えていた京子さん。在宅での仕事は現場に行けないぶん、やりにくいところがあるから大変そうに感じる部分もあるけれど、大村での暮らしを楽しんでいるご主人を見てひと安心。「ずっと住んでいる方にとっては当たり前の風景かもしれないけれど、京都から来た人間からすると景色が最高!海も山も両方見ることができて気持ちがいい。『幸せよね』って2人でよく言ってます」。大村湾に沈む美しい夕日、自然豊かな野岳周辺、絶景が広がる鉢巻山展望所。大村で暮らすようになってから好きな場所がどんどん増えています。「あと大村は犬と一緒に遊べる公園が多いんですよ。京都はどこもダメ。特に森園公園は犬と一緒に散歩している人が多いけど、マナーがいいのかいつ行ってもきれい。愛犬と一緒にのんびり暮らしたい人にとっては天国かも」。里親募集で迎えた2匹の愛犬、ウサギにコールダック。念願だった大好きな動物たちとのにぎやかな暮らしを心から楽しんでいます。
「子育てしているときは自分の時間が持てなかった」。だからこそ今をめいっぱい楽しむことを大切に。「気楽になんでもやろう。やってみて考えよう」。最近では羊毛フェルト作品を地元のマルシェに出店したり、レーザー彫刻の作家さんとコラボしてみたり。「これまではネットでのオーダー作品が多かったけれど、マルシェではお客さんの反応がダイレクト。くすっと笑っている姿を見るとうれしくなります。出店料も安くてチャレンジしやすい」。大村でかなえた理想の暮らしは、羊毛作家としての創作意欲も高めてくれているようです。















