|おおむらくらしのおおくらさん|長崎県大村市

ながさき移住コンシェルジュNagasaki Migration Concierge

無印良品の家 長崎店 店長
山本 智紀さん

 無印良品の家は「木の家」「窓の家」「縦の家」「陽の家」と4つの商品を展開。大村市古賀島町にある「無印良品の家 長崎店」では、心地よい吹き抜けが特徴的な「木の家」を見学することができます。店長を務める山本さんも大村への移住者のひとり。このモデルハウスを会場に、大村への移住希望者に向けた相談会も開催され、好評を博しました。

 山本さんが生まれたのは大村市の松原地区。釣り好きの父親に連れられ、近くの海に出かけてけていたのも今ではなつかしい思い出です。しかし、父親の仕事の関係で、高校卒業前に奈良県へ移住。山本さん自身も長らく奈良で働いていました。奈良といえば「海なし県」。すぐ近くに海を感じる大村でのくらしとは全く違ったといいます。「奈良は中心部をちょっと外れるとのんびりとした田舎の雰囲気。大村の方がよっぽど都会だと感じていました。刺身などの海産物も恋しかったですね」。とはいえ、奈良ぐらしならではの楽しみも。町のいたるところに点在する名所旧跡を訪ねたりしながら、休みの日を満喫していました。
 再び転機が訪れたのは両親のひと言でした。「生まれ育った場所に帰りたか」。定年まで勤めあげ、リタイア生活を機に故郷への思いが強くなっていったのでしょう。山本さんは仕事で離れることができなかったため、両親だけ大村へUターンすることに。第二の人生の場所として選んだのは大村市の久原地区。スーパーや医療施設が近くにあり、生活しやすいというのが決め手となったようです。山本さんも奈良で仕事をしながら、年に2、3回ほど大村と奈良を行き来するという生活を繰り返していました。ところが、年を重ねるほどに足腰が弱くなっていく両親の姿が気になるように。近くには頼れる親類もいません。山本さんは意を決し、8年ほど前に大村へ帰ってきました。

 数十年ぶりとなる故郷でのくらし。「お店が増え、町の雰囲気が都会っぽくなっていて驚きました。人口も倍近く増えていて。だけど人のあたたかさとか、人懐っこさは今も残っていて。近所の方が気さくに話しかけてくれるんですよね」。故郷の心地よさをあらためて感じながら、訪問介護やデイサービスを利用して両親の介護を経験した山本さん。「お墓もお寺もこっちにあるので、2人を故郷で見送ってあげることができてよかった」と胸をなでおろします。山本さんのように、親の介護が移住のきっかけとなるケースも近年増えています。経験したからこそ、同じ悩みをもつ移住希望者にとって心強い味方となってくれそうです。

 また、「移住と家」は切っても切り離せない関係。土地を見ても良し悪しや相場がわからない、土地勘がなくて探すエリアを絞れない。そもそも売地情報をどこで手に入れたらいいんだろう。いざ家を建てようと思っても、何から始めたらいいのかわかないことだらけです。知らない土地ならなおのこと。山本さんはそんなとき頼りになる「宅地建物取引士」の資格保有者でもあります。「大村は都市部に比べると市街化調整区域などの制限がまだゆるい方です。土地探しや資金計画など、住宅の取得に向けた相談もお気軽にどうぞ」。奈良ぐらし時代に乗っていた赤いバイクに代わり、大村ではスポーツバイクが相棒に。海岸線を走ったり、大村公園まで出かけたり。子どもの頃とはまた違う大村を、新鮮な目で見つめています。